家を買うときには、家本体の価格以外にも様々な資金が必要になってきます。
主に物件価格、外構工事費、購入手続きの諸費用などです。人によっては土地もですね。
坪単価60万×40坪だから、2,400万+税というわけではありません。
ざっくり説明していきます!(ちょっと長くなってしまいました…)
前書き
この記事は新築を検討している方に向けています。
快適な家を求めて新築住宅を建てたのに、知識不足により寒い・暑い家になってしまった…という後悔がないように、私が新築を考える中で得た知識を発信!
すでに住宅を建てられた方には不快な内容かもしれません。また、デザイナーズハウス・ウッドハウスがダメで、私が書くような家以外建てるなとは決して思っておりません。
知らずに建ててしまったという事例を防ぎたい、また自分の情報を整理したいので書いています。快適な住宅づくりのために気にするべき基本性能(窓/断熱/気密/換気)、その他のポイントをネットサイトやYouTubeの情報を抽出した記事となっておりますので、ぜひ参考にしていってください。
結論
建物本体+諸費用(建価本体×3)+土地代と言われています。
以下4項目に分解して、僕がもらった見積書を参考に説明していきます。
- 物件価格
- 付帯工事費(外構工事費)
- 住宅購入手続きの諸費用
- 土地購入費
物件価格
家本体の価格です。冒頭で2,400万と示したものですね。
一般的に物件価格の概算を示す坪単価という言葉がありますが、何を含めて「坪単価」としているのか、メーカーごとに異なるので要注意ですよ。
家本体なのか、カーテン・照明は入っているのか、外構工事費も入っているのか。
入っている分にはいいですが、入っていなかったら後々追加になりますので!
住宅チラシの表記に騙されないように!!
ついでに頭金について
物件価格のうち、購入時に現金で支払う頭金は2割程度が平均だそうです。現金0円も可能ですが、その分住宅ローンの借り入れが増え、返済額がアップします。
ただ僕なら、1,000万の貯金があっても頭金には回したくないです。
堅実に投資をやって、年間50万の収入が出るくらいお金に働いてもらいます。
投資が怖いという思いは間違っていないですが、マネーリテラシーを高めましょう❤
付帯工事費
これを忘れがち!
屋外給排水工事、外構工事*、カーテン、照明、空調、現場管理費、地盤改良費…。
メーカーが言う坪単価に含まれたり含まれなかったりです。
家購入費の2割程度は見ておきたいです。
建物予算3,000万なら500-600万ほど。
外構工事費*
付帯工事費の庭など外観部分の工事費です。
大手ハウスメーカーで見積もりを取ると50万くらいで積まれることも!!
メーカーの営業は高い値段で家を建てさせてれば勝ちですから、家以外の部分は小さく書く傾向があるようです。
実際に50万で外構工事となると、駐車場のコンクリート打って、玄関前のアプローチ作ったらほぼ終わるレベルです。
塀作ったり、タイル敷いたり、電灯付けたり、植栽植えたり、芝生植えたり、家庭菜園作ったり、ウッドデッキ作ったり、カーポート作ったり、シャッター作ったり…こんなの出来ません。
物件価格に対して8-10%程度見ておけば十分かと思います。
余る分には家本体や貯金に回せばよいので。
逆が悲惨で、新築なのに庭が工事用砂利のままの家を見たことありませんか?
先を見据えて計画していない限り、ローン返済に追われているので後から余剰金を作って工事するのは難しいです。
せっかくの新築住宅ですから、家本体だけでなく庭とのトータルで仕上げたいですね。
住宅購入手続きの諸費用
不動産購入、ローン契約に関わるお金です。
登記費用、火災保険料、ローン保証料など。
大体150万程度でしょうか。
諸費用は現金準備が理想ですが、諸費用を含めて借りられるローンもあります。
土地購入費
土地はその地域と求める広さによります。
土地購入費のほかに、土地の地盤が弱い場合に備えて地盤改良工事費を確保しておきましょう。広さによりますがだいたい80万くらいです。
結局のところ合計いくら?
下記にまとめます。条件は40坪総二階、土地1,000万で。
物件価格:坪単価60万(例)×40坪=2,400万
付帯工事費:300万
外構工事費:200万
諸費用:150万
建物計:3,050万+税
土地:1,000万+80万=1,080万
合計:4,130万+税
土地があれば3,050万。
2,400万で買えると思いきや、650万も追加です…。
おまけに外構工事費と諸費用は通常ローンに組み込めないので、現金350万は必要。
組み込めるローン商品もありますが、金利が上がります。
さらに頭金2割と言ったら、2,400×0.2=480万なので、現金の理想は930万です。
無理(-_-;)
まとめ
家購入にかかる費用についてなんとなく理解いただけました?
買える買えないは、用意できる頭金と借り入れできるローンの額で決まりますが、毎月の返済額と購入後にかかる費用を含めて入念にシミュレートし、いくらの予算で考えれば無理のない生活を送れるかよく考えるべきです。
住宅ローンの返済は、返済負担率が給料の25-35%以内であれば大丈夫と言われています。手取り年収400万なら月8.3-11.6万ですね。
家を買うときは無理をしがちですが、職が変わる、子供が増える、車の購入など、色々な状況を想定しないと支払いが苦しくなって家を売ることにもなりかねないので注意です。
それでは以上です。