ローコスト住宅は読んで字のごとく、コストの低い住宅メーカーです。
大手ハウスメーカーの坪単価が70-80万のところ、ローコスト住宅なら30-50万で建築可能です。
40坪の家なら、大手ハウスメーカーは2,800万円~、ローコスト住宅は1,200万円~という考え方です。
なぜ安いのか、建てて大丈夫なのか、気にするポイントを書いていきます。
前書き
この記事は新築を検討している方に向けています。
快適な家を求めて新築住宅を建てたのに、知識不足により寒い・暑い家になってしまった…という後悔がないように、私が新築を考える中で得た知識を発信!
すでに住宅を建てられた方には不快な内容かもしれません。また、デザイナーズハウス・ウッドハウスがダメで、私が書くような家以外建てるなとは決して思っておりません。
知らずに建ててしまったという事例を防ぎたい、また自分の情報を整理したいので書いています。快適な住宅づくりのために気にするべき基本性能(窓/断熱/気密/換気)、その他のポイントをネットサイトやYouTubeの情報を抽出した記事となっておりますので、ぜひ参考にしていってください。
結論
ローコスト住宅は結果的に高価になることもある。
その理由は以下の通り
- 標準設備のグレードが低い
- 性能が低い
- 人件費、広告費がかかっていない
- 決まったプランがある
詳しく見ていきます。
標準設備のグレードが低い
キッチン、バス、トイレなどの設備関連のグレードが低いです。
さらに、標準の数種類から選択となることが多いので、
希望がある場合、↓の理由でびっくりするほど価格が上がることも。
例えば、定価80万円の標準設備を40万円で仕入れているとします。
希望のキッチンが標準外で定価60万円だった場合、価格が下がると思いきや
定価で仕入れてくるので60万円。
標準より安いグレードにしたのに20万円上がるということもあります。
高いグレードを選んだらもちろん圧倒的に高くなります。
性能が低い
断熱性、気密性、耐震性、耐久性が低い可能性が高いです。
どこで価格の差が生まれるか……材料と工法です。
安い材料、少ない材料では性能が落ちます。
快適性を求められないのは勿論のこと、冷暖房費、メンテナンスコストで高いコストを払い続けることで、将来的に大手ハウスメーカーや工務店で建てた金額を逆転することもあるそうです。
最悪、耐用年数が低く25-30年後には建て替えが必要になるかもしれません。
人件費、広告費がかかっていない
広告費がかかっていないことは問題ではありませんが、
人件費がかかっていないのは問題です。
建物を建てる職人さんに払われる給料も低いそうなので、工期が短くなります。
工期が短いと、工場で材料をまとめてカットし、現場でパタパタ組み立てる単純な工法や、口は悪いですが手抜き工事のような状態になることも。
まして、作業に時間を要する気密性能なんて望めません。
決まったプランがある
家の外観や間取りに一定のプランがあることが多いです。
コスト低減のため、内外観はシンプルなデザイン。
LDK、水回り、主寝室、子供部屋などは決まった配置。
希望の部屋の追加は難しいと思います。
まとめ
標準設備のグレードが低い、性能が低い、人件費、広告費がかかっていない
以上4点見ていきましたが、どうでしょうか。
こだわりを持っている方は、追加料金で結果的に高くついてしまいます。
後々に響く維持コスト、メンテナンスコストは馬鹿にできません。
また、プラン内の家ではせっかくの注文住宅なのに自分のこだわりを
間取りに反映できないこともあります。
家は済めれば十分と考えるのであれば、問題ないですが、
それなら購入する現物が見られる建売住宅で良いのではないかと思います。
家にあまりお金をかけたくないという、賢明な方もいらっしゃると思いますし、
建てちゃダメなわけでもありません。
デメリットを知って建てれば良いのです。
かくいう私もローコスト住宅で高気密高断熱にこだわったアエラホームは気になっています。
こちらは引き続き検討が必要そうですが。
それでは以上です。